連休の合間の月曜日、いかがお過ごしでしょうか。
今日は、四つ葉の日だそうです。なんでも語呂合わせで4(よ)2(つ)8(ば)で、四つ葉のクローバーにちなんでいるとのことです。幸せを見つけられそうな一日ですね。
さて、本日は、”バフェットの銘柄選択術”で学んだ分析方法を使って、企業分析を実践してみます。本日は、住友商事(銘柄コード:8053、以下同社と呼びます)です。バフェットは2020年に5大商社(三井物産、三菱商事、丸紅、住友商事、伊藤忠商事)の株式をそれぞれ7~8%程度購入しています。また、3月17日には、それぞれ9%程度の株式を追加購入しました。
企業分析パート
Q5. その企業の1株あたりの利益(EPS)は、安定成長しているか?
過去の10年間のEPS(円)、ROE(%)は下記の通り(同社2013~2023年の有価証券報告書から作成)。EPSは、-122円から452円までの範囲で動いています。2015年、2021年は赤字でした。そのため、必ずしも回答は”はい”とは言えません。
年 EPS($) ROE(%)
2013 185.87 11.32
2014 178.59 9.28
2015 -58.64 0
2016 59.73 3.31
2017 136.91 7.22
2018 247.13 12.06
2019 256.7 11.57
2020 137.21 6.74
2021 -122.47 0
2022 370.96 14.5
2023 452.84 14.96
10年間の平均 161.71円 8.3% 2015年、2021年は赤字のためROEは0として計算
年平均成長率(%) 9.31% 2.83%
Q6.その企業は安定的に高い株主資本利益率(ROE)を上げているのか?
同社の10年間の平均ROEは、8.3%(Q5参照)でした。10年前に比べて、直近のROEは、3-4%程度伸びています。しかし、目安である平均ROE15%以上をクリアしていません。ただし、バフェットが購入済なので、回答は一旦”はい”として、分析を進めます。
Q7.その企業は、強固な財務基盤を有しているか?
2023年の長期負債を当期純利益で割ると、1兆5569億/4135億円 = 約3.7となる。これは、長期負債を経常利益で返済するには約3.7年かかります。他の商社を比較しても少し多い数字です。一旦は保留とします。
Q8.その企業は自社株買いに積極的か?
2013年から2022年は自社株買いは見当たりませんでした。しかし、2023年3月に自社株買いを380億円程度実施しています。よって、回答は一応”はい”です。
Q9.その企業の製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか?
同社の製品の10年前と現在の価格情報がなかったので、調べられませんでした。そのため、回答は保留とします。
Q9-1.建物や設備の更新に大きな投資が必要か?
少なくても2018年から2023年にかけて、663億~1100億程度の設備投資をしています。2023年は703億でした。その用途は、米国にある建設機械他、スーパーマーケットの建物機械設備等でした。
Q9-2.研究開発費に大きな投資が必要か?
有価証券報告書によると、2023年の研究・開発活動の表記は特になしでした。そのため、回答は、”いいえ”です。
企業分析パートは、以上です。いかがでしたでしょうか?
数字を見ていくと、消費者独占企業としては、2015年と2020年に赤字を出していること、純利益に比べて長期借入金が多いこと、平均ROEが15%を超えていない点が、少し気がかりです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今日も良い一日をお過ごしください!
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