SHOEIをバフェット流に分析してみた(2)

5月第3週の木曜日、いかがお過ごしでしょうか。

今日は、Jリーグの日だそうです。32年前の今日、日本のプロサッカーリーグが開幕しました。開幕戦は、ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)と横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)によって、東京・国立霞ヶ丘競技場で行われました。開幕戦は、2-1で横浜マリノスが勝ちました。

さて、本日も、”バフェットの銘柄選択術”で学んだ分析方法を使って、企業分析を実践してみます。本日は、SHOEI(銘柄コード:7839、以下同社と呼びます)です。同社は、プライム市場に上場しています。

企業分析パート

Q5. その企業の1株あたりの利益(EPS)は、安定成長しているか?

 過去の10年間のEPS(円)、ROE(%)は下記の通り(同社2013~2023年の有価証券報告書から作成)。EPSは、14円から112円までの範囲で動いています。きれいに右肩上がりで成長しています。そのため、回答は”はい”です。

年 EPS($) ROE(%)
2013 14.51 10.59
2014 30.3 19.77
2015 36.25 20.91
2016 39.81 19.25
2017 42.82 18.87
2018 46.8 19.48
2019 53.29 21.42
2020 61.94 23.81
2021 82.09 26.31
2022 112.18 26.05
2023 131.73 24.98

10年間の平均 59.25円 21.0%
年平均成長率(%) 24.68% 8.96%

Q6.その企業は安定的に高い株主資本利益率(ROE)を上げているのか?

同社の10年間の平均ROEは、24.68%(Q5参照)でした。10年前に比べて、直近のROEは、11%程度伸びています。しかも、目安である平均ROE15%以上を大幅にクリアしています。そのため、文句なしに、回答は”はい”です。

Q7.その企業は、強固な財務基盤を有しているか?

2023年の長期負債は0なので、当期純利益から返済する必要はありません。そのため、非常に強い財務基盤を持っています。回答は、”はい”です。

Q8.その企業は自社株買いに積極的か?

2013年から2023年の間、金額にばらつきはありますが、自社株買いをしています。2020年には、12.9億円の自社株買いをしています。よって、回答は”はい”です。

Q9.その企業の製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか?

同社の製品の10年前と現在の正確な価格情報がなかったので、調べられませんでした。しかし、2022年から2023年に掛けて、複数回価格改定しています。特に、2024年1月の価格改定では、ヘルメットの希望小売価格を2,000円~4,000円の幅で値上げをしております(出所 価格改定のお知らせhttps://store.shoei.com/contents/20231208)。そのため、回答はほぼ”はい”とします。

Q9-1.建物や設備の更新に大きな投資が必要か?

少なくても2013年から2023年にかけて、毎年3.64億~22.3億程度の設備投資をしています。2023年は22.3億でした。その用途は、生産拠点である茨城工場と岩手工場の設備投資でした。

Q9-2.研究開発費に大きな投資が必要か?

有価証券報告書によると、2023年の研究・開発活動の表記は32.3億でした。同年の売上が、358億なので、売上に占める研究開発費率は、約10%程度です。主な用途は、取得済および主眼中の特許、現在ののヘルメットの後継モデル(NEOTEC3,GT-Air3)などです。

企業分析パートは、以上です。いかがでしたでしょうか?

数字を見ていくと、同社は、消費者独占企業の基準にかなり合致します。特に合致した基準は、毎年成長するEPS、平均10年で20%以上のROEを維持、長期負債がない強い財務基盤等です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今日も良い一日をお過ごしください!

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