「私は、フィリップ・フィッシャーの書くものならばぜひ読みたいし、貴方にも進めたい」
ーウォーレン・バフェットも絶賛した伝説の投資家フィッシャーの哲学とは?
株式投資にハマってくると、PER、PBR、ROEといった数字に目が行きがちですよね。
でも、数字だけでは本当に優れた企業を見つけるのは難しいです。
そこで今回紹介するのが、フィリップ・フィッシャー著『株式投資で普通でない利益を得る』。
この本は、成長株投資の原点とも言える一冊で、**企業の「定性分析」**の重要性を説いています。
そして、この本の核となるのが「投資すべき企業を見極める15の質問」。
フィッシャーは、下記の15の質問をざっくり調べた後で、その会社の社員に会って聞いてみる事(周辺情報利用法)を進めています。
🎯 フィッシャー式「15の質問」──企業の本質を見抜くチェックリスト
以下が、フィッシャーが提唱する「投資対象としてふさわしい企業かどうかを見極める15の質問」です。
- 十分に市場性のある製品やサービスを持っており、数年以上にわたって売上が大きく伸びそうか?
- 現在の製品ラインが衰えても、製品開発や改善で売上を増やせそうか?
- 規模と比較して、効率的な研究開発を行っているか?
- 平均以上の販売体制があるか?
- 高い利益率は得ているか?
- 利益率を維持し、向上させるために何をしているか?
- その会社の労使関係は良好か?
- 会社は幹部との良い関係を築いているか?
- 新しい経営陣が育っているか?
- コスト分析と会計管理をきちんと行っているか?
- 同業他社よりもすぐRている可能性を示唆する業界特有の要素があるか?
- 短期的な利益よりも長期的な利益を見据えているか?
- 株式発行による資金調達をした場合、株式の利益が希薄化されないか?
- 経営陣は、好調なときは投資家に会社の状況を饒舌に語るのに、問題が起こったり期待が外れたりすると無口になっていないか?
- 経営陣は、本当に誠実か?
- なぜ「定量」ではなく「定性」なのか?
フィッシャーは、数値分析(定量分析)だけでは企業の本当の価値はわからないと主張します。
なぜなら、優れた企業の“質”は数字に表れにくいから。
たとえば:
「社員が誇りを持って働いているか」は財務諸表に出てこない
「研究開発が将来ヒット商品を生みそうか」は利益率にまだ反映されていない
このように、企業の「中身」を知ることが、長期的な投資成果につながるというのが本書の核心です。
📈 読後に得られること
株式投資に対する**“深い洞察力”**
他人任せではない、自分で企業を調べる目
企業の将来性を“質”から判断できる定性分析力
🧠 こんな人におすすめ
✅ 財務諸表だけでは投資判断に自信が持てない人
✅ 本質的な企業研究をしたい人
✅ 長期目線で投資を続けたい人
✅ バフェット流投資の“源流”を知りたい人
✍️ 最後に:この質問を、あなたのポートフォリオにも
本書の15の質問を使って、ぜひあなたが気になっている企業を見直してみてください。
意外と「これ、答えられないな」と思う企業があるかもしれません。
数字を追うだけでなく、“考える投資”をするための強力なツールとして、
この15の質問は一生モノの武器になります。
📚 “株式投資で普通でない利益を得る”──数字に強くなる前に、“企業を見る目”を養いたいあなたに、心からおすすめします。
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