週末の土曜日、いかがお過ごしでしょうか。
今日は昨日に比べて、全国的に肌寒い一日となりました。週末ゆっくりされている貴方も、仕事をされている貴方も、体調を崩さないよう、お気をつけください。
さて、今日は、国際女性の日だそうです。1910年の今日、コペンハーゲンで開かれた第2インターナショナル大会で制定されたそうです。日本では、1923年に初の集会が開かれています。
本日も、”バフェットの銘柄選択術”で学んだ分析方法を使って、企業分析を実践してみます。本日は、インソース(銘柄コード:6200、以下同社と呼びます)です。
分析に入る前に、バフェットの銘柄選択術の13項目を軽く要約します。13項目は企業分析と株価分析の2つのパートに分かれています。13項目すべて確認するのではなく、質問に対して”いいえ”の項目があった時点で分析を止めて、他のもっとよい企業を分析することが推奨されています。もし、13項目の具体的な内容を知りたい方は、ぜひ以前の記事(https://ted-lifeblog.com/books_buffet_check_13/)をご一読ください。また、分析はあくまで私見ですので、投資される際は自己責任でお願いいたします。
企業分析パート
Q5. その企業の1株あたりの利益(EPS)は、安定成長しているか?
過去の10年間のEPS(円)、ROE(%)は下記の通り(同社2013~2023年の有価証券報告書から作成)。EPSは、1.8円から31.79円までの範囲で動いている。2013年以降ほぼ順調に右肩上がりで安定成長している。そのため、回答は”はい”とします。
年 EPS($) ROE(%)
2013 1.8 N/A
2014 2.41 34.8
2015 3.17 32.52
2016 3.89 22.34
2017 5.09 28.74
2018 7.68 22
2019 9.93 27.11
2020 5.31 15.45
2021 18.71 34.91
2022 26.53 36.46
2023 31.79 33.75
10年間の平均 10.57円 26.2% *2013年のROEは不明のため、0とした
年平均成長率(%) 33.19% -0.34%*2013年のROEが不明のため、直近9年間の成長率を計算。
Q6.その企業は安定的に高い株主資本利益率(ROE)を上げているのか?
同社の9年間の平均ROEは、26.2%(Q5参照)だった。9年前に比べて、直近のROEは、ほぼ同程度であまり成長していない。しかし、目安である平均ROE15%以上をクリアしているので、回答は一旦”はい”として、分析を進めます。
Q7.その企業は、強固な財務基盤を有しているか?
2023年の長期負債合計を経常利益で割ると、28億/33億円 = 約0.85となる。これは、長期負債を経常利益で返済するには1年未満ということになります。つまり、ほぼいつでも負債を返済できる。また、2023年には、有利子負債がほぼないので、強い財務基盤を有していると判断します。
Q8.その企業は自社株買いに積極的か?
2017年から2023年まで、数百万から数億程度の自社株買いを実施しています。よって、回答は”はい”です。
Q9.その企業の製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか?
同社の製品の10年前と現在の価格情報がなかったので、調べられませんでした。そのため、回答は保留とします。
Q9-1.建物や設備の更新に大きな投資が必要か?
2014年から2023年にかけて、数千万~15億程度の設備投資をしています。2023年は15億でした。その用途は、主に会社や事業所の建物・土地でした。しかし、2023年の当期純利益が33億である事、従業員数443人である事を考えると、設備投資が大きい印象があります。
Q9-2.研究開発費に大きな投資が必要か?
有価証券報告書によると、2013年および2023年には、研究・開発活動の表記は特になしでした。そのため、回答は、”いいえ”です。
企業分析パートは、以上です。いかがでしたでしょうか?
数字を見ていくと、消費者独占企業としては、教育事業の競合他社に比べて、具体的な消費者独占力があるかどうかが、少し気がかりです。また、ROEがほぼ横ばいである点も懸念点として挙げられます。しかし、それ以外は、概ねとても良い印象です。さて、今回は長文となってしまったので、株価分析パートは明日以降に記載します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今日も良い一日をお過ごしください!
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