三菱商事をバフェット流に分析してみた(2)

週末の日曜日、いかがお過ごしでしょうか。

東京都内は、桜もほぼ満開になってきています。今週くらいが見頃ですね。花見のイベントも開催しているようなので、お時間のある方はぜひ見に行ってみてください。

さて、本日は、”バフェットの銘柄選択術”で学んだ分析方法を使って、企業分析を実践してみます。本日は、三菱商事(銘柄コード:8058、以下同社と呼びます)です。バフェットは2020年に5大商社(三井物産、三菱商事、丸紅、住友商事、伊藤忠商事)の株式をそれぞれ7~8%程度購入しています。また、3月17日には、それぞれ9%程度の株式を追加購入しました。

分析に入る前に、バフェットの銘柄選択術の13項目を軽く要約します。13項目は企業分析と株価分析の2つのパートに分かれています。13項目すべて確認するのではなく、質問に対して”いいえ”の項目があった時点で分析を止めて、他のもっとよい企業を分析することが推奨されています。もし、13項目の具体的な内容を知りたい方は、ぜひ以前の記事(https://ted-lifeblog.com/books_buffet_check_13/)をご一読ください。また、分析はあくまで私見ですので、投資される際は自己責任でお願いいたします。

企業分析パート

Q5. その企業の1株あたりの利益(EPS)は、安定成長しているか?

 過去の10年間のEPS(円)、ROE(%)は下記の通り(同社2013~2023年の有価証券報告書から作成)。EPSは、-31.23円から269.76円までの範囲で動いています。2016年の赤字を除き、2013年以降は、多少成長しています。そのため、回答は一応”はい”とします。

年 EPS($) ROE(%)

2013 65.21 7.16
2014 73.1 7.13
2015 82.13 7.19
2016 -31.23 0*
2017 92.6 8.95
2018 117.76 10.51
2019 124.13 10.37
2020 116.17 10.24
2021 38.95 3.07
2022 211.69 13.63
2023 69.76 14.64

10年間の平均 105.48円 8.4% *2016年のROEは不明のため、0とした
年平均成長率(%) 15.26 7.41%*2016年のROEは”0″として、直近10年間の成長率を計算。

Q6.その企業は安定的に高い株主資本利益率(ROE)を上げているのか?

同社の10年間の平均ROEは、8.4%(Q5参照)でした。10年前に比べて、直近のROEは、2倍程度になっています。しかし、目安である平均ROE15%以上をクリアしていません。ただし、バフェットが購入済なので、回答は一旦”はい”として、分析を進めます。

Q7.その企業は、強固な財務基盤を有しているか?

2023年の長期負債合計を経常利益で割ると、2兆2854億/1兆1806億円 = 約1.93となる。これは、長期負債を経常利益で返済するには約2年かかります。他の商社を比較後、妥当がどうか、判断するので、一旦は保留とします。

Q8.その企業は自社株買いに積極的か?

2020年、2022年に自己株式の消却を実施しています。よって、回答は”はい”です。

Q9.その企業の製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか?

同社の製品の10年前と現在の価格情報がなかったので、調べられませんでした。そのため、回答は保留とします。

Q9-1.建物や設備の更新に大きな投資が必要か?

少なくても2018年から2023年にかけて、2775億~4550億程度の設備投資をしています。2023年は4450億でした。その用途は、金属資源事業のためのオーストラリアの土地等、食品産業事業のCERMAQ社の養殖施設の土地や建物等でした。

Q9-2.研究開発費に大きな投資が必要か?

有価証券報告書によると、2023年の研究・開発活動の表記は特になしでした。そのため、回答は、”いいえ”です。

企業分析パートは、以上です。いかがでしたでしょうか?

数字を見ていくと、消費者独占企業としては、同業他社に比べて優位性があるとすればどこか、平均ROEが15%を超えていない点が、少し気がかりです。また、長期負債を当期純利益で返済するまでに2年かかる点も懸念点のひとつです。さて、明日は、株価分析パートは明日以降に記載します。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今日も良い一日をお過ごしください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました