皆さん、こんばんは。週初めの月曜日、いかがお過ごしでしょうか。
さて、1945年の今日は、第二次世界大戦中に東京大空襲が発生し、多くの犠牲者が出ました。これを受けて、東京都はこの日を「東京都平和の日」と定め、平和の大切さを再認識する日としています。
本日は、パット・ドーシー(Pat Dorsey)の著書『千年投資の公理』(2008年、パンローリング)を解説します。著者は、公認証券アナリスト兼モーニング株式リサーチ部門のディレクターだった人物です。
彼は、「経済的な堀(バフェットが言う永続的な競争優位性)の鍵は、無形固定資産、顧客の乗り換えコスト、ネットワークの効果、コストの優位性である」と言います。本書では、この堀をもとに、投資家が長期的に成功するためのアプローチを紹介しています。
「千年投資の公理」の概要
本書のテーマはシンプルです。経済的な堀を持つ企業をどのように見つけ、その企業の株式を買い、売却するかです。
では、本書で強調されている主要なポイントを見ていきましょう。
1. 行動計画
企業の株を購入して利益を複利で増やす行動計画は、
・長期間にわたって平均以上の利益を上げることができる企業を探す
・その企業の株価が本質的な価値より安くなるまで待ってから買う
・企業価値が低下するか、株価が割高になるか、更に優れた投資先が見つかるまで、その銘柄を保有する。保有期間は、月単位と言うよりも年単位で考える
・この手順を必要に応じて繰り返す
です。
本書では特に、最初の”長期間にわたって平均以上の利益を上げることができる企業を探す”について解説しています。
2. 経済的な堀の要素
・無形固定資産:顧客が高い価格を払って購入したいと考えるブランドや競合他社が販売や製造がしたくてもできない特許(例:医薬品)の保有、競合他社が持っていない行政の認可など。
・(顧客の)乗り換えコスト:顧客がライバル社の製品やサービスに切り替えが大変な場合。例えば、銀行や乗り換えが面倒な◯◯経済圏など。
・ネットワークの効果:ユーザー数が増えると製品やサービスが価値が上がる場合。例えば、クレジットカード、ソーシャルメディアなど
・コストの優位性:顧客が製品やサービスの安さを重視する場合、簡単にそれを提供できる場合。例えば、サウスウエスト航空、デル等
3. 堀の探し方
・堀(永続的な競争優位性)を作りやすい業界とそうでない業界があるので、要注意
・過去10年の純利益率、ROA、財務レバレッジ、ROEを調べて、他社と比較する
・堀が見つかったら、堀の深さと継続性を考える(例:特許なら、他社が製造販売できない場合の売上や市場シェア、特許で守られる期間等)
本書の魅力と学び
実践的な例題
例題で、経済的な堀を持つ企業の具体的な見つけ方を解説しています。そのため、自分で他の企業を分析するうえで、役に立ちます。
事例に基づいた説明
単なる経験則ではなく、事例を元に説明が展開されています。皆さんがご存知のアメリカの企業もでてきます。そのため、親近感を持ちながら読み進めることができます。
買い時だけではなく売り時にも言及あり
他の書籍とは少し異なり、買い時ではなく出口戦略の記載もあります。そのため、もし経済的な堀のない企業や堀を失った企業の株式を売るタイミングについてもある程度理解ができます。
まとめ:投資初心者から上級者まで必読の書
『千年投資の公理』は、投資の基本を学びたいすべての人にとって価値のある一冊です。
特に、インデックス投資に慣れて、個別株を始めたい人にとって、最適な本といえるでしょう。
本書を読むことで、経済的な堀(=永続的な競争優位性)を理解し、買い時と売り時の戦略を学んで、実践すると、株式投資家として更に成長できる気がします。資産形成の第一歩として、ぜひ読んでみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。良い一日をお過ごしください!
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